2017年10月20日

『ダブルマリッジ The Double Marriage』 橘 玲 (著)



橘玲氏の本を読んだのは久しぶりです。

本書はフィクションですが、戸籍制度についての記述は事実に基づいているそうです。本人の知らない間に外国人女性が妻として戸籍に追加されている事例について、なぜそんなことが起こるのかは概ね理解できました。

もし外国人やブローカーによる一方的な「戸籍乗っ取り」の手口が存在するなら他人事ではないなあ、と思いつつ読み進めていくと、本書に出てくる事例については全く「一方的」ではないことがわかりました。桂木憲一という妻子持ちの男には、叩けばホコリが出る過去があったのですから…。自業自得とはこの事です。

さらに自らの過去の過ちを反省するどころか、50過ぎて再びフィリピンで若い女に手を出して、500万円も貢ぐことになるという展開に。男が歳を取る最大のメリットは衝動的な性欲から解放されることなのに、この人は若かりし頃の失敗から何も学習せずに、いい歳こいて何を本能の命ずるままに行動してるのだろう? と思いました。

戸籍制度のバグを知って何かの役に立つ機会があるとは思えませんが、本能の命令を素直に聞いて生きる男の末路を知ることは、少しは人生の役に立つかもしれません。

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2017年10月15日

公的年金にも「キャリーオーバー」があることを知る

大庭夏男さんのブログ
森永卓郎氏が解説して結論している「将来は夫婦で月13万円で暮らせる生活を考えておく必要がある」について我が家ではどうできるか?を考えてみました。 ↓↓↓ 今の40代世代を襲う「年金4割カット」の現実味(マネーボイス記事)へのリンク 昨年の我が家大庭夏男家での基本生活費はこうなっていました。 健康保険料127712 国保 夫婦年金保険料380000 …
oniwasblog.seesaa.net
で言及されていたマネーポストの記事より。
2016年12月に改正国民年金法が成立し、デフレ下で見送られたマクロ経済スライドは蓄積され、物価上昇率がプラスになった時に一気に発動されることになった。
こんな制度になっているとは知りませんでした。まるでtotoのキャリーオーバーみたいじゃないですか。厚労省は賦課方式という問題の根本から目をそらし、パッチワークを繰り返して制度延命を計っているだけですね、相変わらず。

制度を維持しようとすれば、「保険料の引き上げ」か「給付水準の引き下げ」か「支給開始年齢の繰り延べ」かの3つしか選択肢はないのである。
森永氏は3択問題みたいに言ってますが、2つ以上が同時進行していくシナリオも十分に考えられます。

そうした点から、当面、最も可能性が高いのは、年金の給付額がズルズルとカットされていくことだ。
これを実現するために13年前から口を開けて待ち構えているのがマクロ経済スライドですが、この13年間はインフレが思うように進まず、ほぼ不発に終わっています。そのため当初想定していたよりも早いペースで積立金の取り崩しが進んでしまい、いよいよ尻に火がついてきたが故の「キャリーオーバー」導入なのでしょう。

この財政検証が言わんとしているのは、今のままの年金制度を続けていれば、年金支給額は確実に減っていく。それが嫌だというなら、みんな70歳まで働いて年金保険料を払い続けろということに他ならない。
人々の自由な人生設計を妨げ、このような「究極の選択」を迫る公的年金は本当に理不尽な制度だと思います。

今後の生活防衛術として、少なくとも現在40代より下の世代は、年金が現行支給額の4割カットになると思って生活設計をしておくべきだろう。
同意。
楽観的すぎず悲観的すぎない妥当な見積もりだと思います。

現実には支給額が減るのではなく、インフレが進んでも支給額が据え置かれるという形で年金の購買力が減っていくと思われます。将来の22万円は現在の13万円の購買力と同じになる、というふうに。

逆に厚生年金保険料は金額ではなく料率が決まっているので、インフレが進んで名目賃金が上がっても保険料もそれに比例して上昇し、実質負担が減ることはありません。

思惑通りインフレになれば政府にとって一粒で二度美味しい仕組みになっています。政府債務の圧縮効果も含めると一石三鳥ですね。これほどの効果が期待できるが故に、政府はインフレ誘導に夢中になっているのでしょう。

しかしこれほど政府の狙いがミエミエだと、予め対策をしておくことも難しくありません。その点は消費税の大増税で解決されるよりはマシかもしれません。

関連記事:
同じ日経の記事より。
koutou-yumin.seesaa.net
70歳は「ほぼ現役」65歳「完全現役」…自民PTが案(朝日新聞デジタ…
koutou-yumin.seesaa.net


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2017年10月10日

IFTTTを使ってツイートログをGoogleスプレッドシートに保存する方法

老後に過去のテクノロジーを振り返るためにも、現在私が利用している無料のクラウドサービスについてメモしておきます。 なお、利用している端末はパソコン、インターネットは固定回線を想定しています。スマホやタブレット、従量制のモバイル回線しか持っていない人には参考にならないものもあるのでご注意ください。 ・Gmail 今や当たり前すぎて書き忘れそうになりましたが、…
koutou-yumin.seesaa.net
最初はEvernoteではなくてGoogleスプレッドシートへ保存したくて、それ用のアプレットを作ってみたのですが、このアプレットがうまく動かず、断念しました。
もう一度トライしてみたところ、スプレッドシートに保存するアプレットがうまく動きましたので、その方法をメモしておきます。

IFTTTにログインして [My Applet] を選択

ifttt1.jpg

[New Applet] ボタンをクリック。

ifttt2.jpg

+this をクリック。

ifttt3.jpg

Twitterのアイコンをクリック。

ifttt4.jpg

New tweet by you をクリック。

ifttt5.jpg

リツイートとリプライを含めるかどうか選択して [Create trigger] をクリック。

ifttt6.jpg

+that をクリック。

ifttt7.jpg

Google Drive のアイコンをクリック。

ifttt8.jpg

Add row to spreadsheet をクリック。

ifttt9.jpg

スプレッドシートのファイル名やパス、各列にどのデータを出力するか指定した後、[Create action] をクリック。

ifttt10.jpg

ツイッターやGoogleドライブと連携するアプレットを初めて作成する場合、途中で各サービスとIFTTTの連携を認証する作業が入るはずです。

以上でアプレットが動作を開始します。

何かツイートしたら、Googleドライブに新しいファイルができているはずです。

ifttt11.jpg

私のログはこんな感じ。

ifttt12.jpg

CTRL+Fでツイートを検索して3列目のURLをコピペすれば、すぐにブログやツイッターに引用できます。

Evernote にプレーンテキストで保存する場合と比較して、縦方向が圧縮されていて見やすいのがスプレッドシートの利点ですね。

なお、ツイッター標準の機能として自分の過去ログを丸ごとCSVファイルで取り寄せるというのがあり、自前のツイートログを開始する以前のツイートを検索するのに使えます。ただし、なぜかURLがなくてツイートIDしかわからないので、引用するには一手間かかります。

これでEvernoteともお別れできてスッキリしました。
しかし、資産運用では分散を心がけているのと対照的に、ますますGoogleという一企業にリスクが集中している状態になっています。ユーザー側でできる対策として二段階認証の設定は必須と言えそうです。

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2017年10月05日

「一生働かずにすむ金が欲しい」は危険?

マネーボイスの記事より。
金さえあれば働かないのに!という人は「お金持ちは働いたりしないはずだ」という固定観念に囚われがちです。これは自分からお金を遠ざける危険な思考です。
www.mag2.com
私は講演をする機会があるのですが、そのような場面で時々聞かれるのが「お金があるのにどうして働くんですか?」という質問です。
確かにこれは愚問。
そんなもん働くのが好きだからだろうと推察できますし、そもそも働く理由を赤の他人から聞き出して質問者は一体なにをどうしたいのか、分かりません。

私は、自分が特別にお金を持っているとか儲かっているという意識はありませんが、「働くのをやめたい」などと思ったことは一度もありません。

それはなぜかというと、やりたいこと、楽しいと思えることだけをしているからです。自分が好きなことをやってお金までいただけるなんて、こんな素晴らしいことはありません。言い換えれば、生活費を稼ぐために働いているのではなく、趣味の延長として仕事をしているような感覚です。
ええ、知ってますとも。
孫正義氏や柳井正氏の例を出されているようですが、実業家のほかにも芸能人やスポーツ選手など、仕事大好きな有名人は枚挙に暇がありません。いわゆる「成功者」の典型である彼らは非常に目立つ存在で、彼らの価値観がどんなものであるかは周知です。共感できるかどうかは別として。

たとえば朝7時に起きて、夜11時に寝るまで、食事や入浴などの時間を除き、活動時間はおよそ13時間。それを何をして過ごすか。旅行?アウトドア?読書?ゲーム?ゴルフ?サーフィン?プロを目指すのでもない限り、そんなのずっとやっていられないでしょう。
自分ならそんなのやってられないという個人の感想を通り越して、他人もそう感じるに違いないとなぜ思うのか聞いてみたいですね。

自分は大好きな仕事を1日13時間ずっとやっていられるのだから、他人も他人が大好きなことを1日13時間ずっとやっていられるだろう、とはどうして考えないのかなと…。そこが不思議。

この、若くして「お金はあるけど何もすることがない」という状態が、本当に幸せなのかどうか、それは個々人の性格によって分かれるところかもしれません。
この、早期リタイアしたら誰しも「お金はあるけど何もすることがない(ので退屈する)」状態になるに違いない、というのが仕事大好き人間にありがちな偏見だと私は思っています。(これも偏見かもしれませんが)

私の経験で言えば、仕事を辞めると「義務としてやらなければならないこと」が激減するだけで、「何もすることがない」状態になるわけではありません。義務ではなく自由意志で、やりたいこと、楽しいと思えることだけをやる状態になります。おや? この状態って、先に引用した
それはなぜかというと、やりたいこと、楽しいと思えることだけをしているからです。
と同じですよね。

したがって、私も午堂氏と全く同じ理由で、

「私は、自分が特別にお金を持っているとか儲かっているという意識はありませんが、『働かない暮らしをやめたい』などと思ったことは一度もありません。」

と言い切ることができます。

いずれにせよ、「お金があったら仕事なんてしないはずだ」と考えている人は、「そんなの関係なく働きたい」という人には絶対に勝てません。
誰かに勝つために生きてるわけじゃないですからね。自分の幸福を追求した結果、仕事をしない人生を選んだだけであって。

仕事大好きな人たちは常に誰かと勝負しないと生きていけないのでしょうか。案外そんなことないような気もしますけど…。他者に優越することが幸福の必要条件だとしたら、随分と面倒くさい人生になりそうです。

なぜなら、仕事を楽しめる人は、集中力も続き、知的好奇心も維持され、さらに能力を伸ばしていけるからです。そして余計なストレスも溜まらないから心も健康。
「仕事」を他の趣味に置き換えても言えることです。仕事でしか得られない特別な何かがあるという説明にはなっていません。

結局、「一生働かずにすむ金が欲しい」の何がどう「危険」なのかは分からずじまいでした。タイトルからは危険=リスク、つまり経済的リスクが高くなるという言い古された話かと想像していたのですが違いましたね。

やっぱり仕事大好きな人の考え方はよくわからないし、既にわかっている部分についても全く共感できない、という毎度おなじみの感想しか出てきません。しかしお互いに好きなように自分の人生を生きているだけであり、今後の人生において何らかの接点があるとも思えないので、無理解、無関心のままでも全く問題ないと思います。

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2017年09月30日

巨額の税負担を強いられる巨大企業

cubさんのツイートで引用されていた、荒川心三郎さんのツイートで引用されていた、kumiko sekiokaさんのツイートより。(ふぅ長い…)
この画像もいつか見た「騙し絵」みたいなトリックですので、まんまと騙されないようにしましょう。(関連記事:税や社会保険料で「富裕層を優遇している」って本当?

既にアマゾンのレビューに多数の指摘があるように、持株会社単体の納税額だけを見せて、連結子会社の納税額は一切見せないという、なんとも稚拙なトリックです。

参考レビュー:Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 税金を払わない巨大企業 (文春新書)

連結子会社の納税額を調べて補足してくれた人もいます。ありがたや〜。

このように、「税金を払わない巨大企業」が大嘘であることは3年も前に指摘済みです。

「巨額の税負担を強いられる巨大企業」の方が、真実を適切に表現しています。

出版直後ならやむを得ないかもしれませんが、今さらこんなトンデモ本を引用してデマを拡散する行為は罪深いと思います。

参考記事:
全力2階建てにもまとめられましたが、もう一度例のトンデモ本に対する批判を。 こちらですね。税金を払わない巨大企業 (文春新書)作者: 富岡幸雄出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/09/19メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る著者(富岡幸雄中央大学名誉教授)は、中央大学で長らく税務会計を講じていた高名な学者ですが・・ 著者のロジックは、持株会社形式を取っている大企業のいちばん上に位置している持株会社単体の損益計算書に計上されている「法人税等」だけを取り出し、「会計上の税前利益に対し0.1%以下で少ない!けしからん!」という粗雑なものです。
sura-taro.hatenablog.com


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