2014年12月31日

2014年末の資産残高推移

一年前の記事。
2013年末の資産残高推移

今年の資産残高は+15.4%という結果になりました。
年間支出の方は5%ほど減少。消費税増税や円安インフレで体感的には支出増の一年だったのですが、やや意外な結果となりました。

リタイアした年である2007年からのデータを並べてみましょう。
2007年: +6.8%
2008年: -37.4%
2009年: +17.3%
2010年: -4.7% 年齢+ACR=77
2011年: -13.7% 年齢+ACR=76
2012年: +19.2% 年齢+ACR=89
2013年: +31.5% 年齢+ACR=106
2014年: +15.4%  年齢+ACR=120

これで3年連続で名目資産が増えたことになります。リタイアすれば資産は減るのが当たり前だと思っていますので、これは一応嬉しい誤算と言えるでしょう。2008年の暴落にも狼狽することなく市場に留まり続けた冷静さ(鈍感力?)が、少しは報われたのかなと思います。

グラフにするとこんな感じ。青線の方です。
assetgraph-2014.png

赤線はUSD換算した資産残高推移です。こうして並べてみると、JPYベースよりも変化が緩やかな折れ線になっていることがわかります。2008年の暴落もドルベースだと−22.9%で、円ベースより随分マイルドな印象に変わります。

要するに、JPYというモノサシの長さがここ数年で大きく伸び縮みしているからですね。柔らかいゴムでできたクニャクニャのモノサシをイメージしてみてください。モノの長さ(購買力)がちゃんと測れる気がしないでしょう?

ドルベースで見ると、今年の資産残高は僅か1.6%の増加に過ぎません。両者の差13.8%は、昨年末と現在の為替レートの変動率とほぼ一致します。つまり、円ベースで大きく資産が増えたように見えるものの、その大部分はアベノミクスの円安誘導による貨幣錯覚効果でしかなく、購買力はほとんど増えていないことがわかります。

最近、株を持っている人だけが「アベノミクスの恩恵」を受けている、という表現を見かけることが多くなりました。でも上記のように円以外のモノサシで眺めてみると、実際は株を持っている人でさえも実質的な「恩恵」はほとんど無いのかもしれません。日本円しか持っていない多くの日本人がインフレ政策や増税でじわじわ貧しくなっていく中、インフレ抵抗力の高い資産を持っている人たちは辛うじて現状維持できているだけのことではないかと思います。

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2014年12月18日

リタイアに理由は必要か

オールドマンさんのブログにこんな記事がありました。

リタイアする理由をもう一度考える - 毎日が日曜(^^)   セミリタイアメント
いろいろ、理由つけたが、リタイアしたいのは、「仕事がいやなだけだ」、それだけで十分理由になる。
確かに、それで十分ですよね。

・理由などないのである、仕事がいや、会社がいや、上司がいや、俺をバカにしている会社全体にもううんざりなのだ。
分かります。
私も最近、仕事を辞めるのにそもそも理由が必要なのかな? と思うことがあります。
「人(特に男)は定年まで働くのがデフォルトで、早期リタイアは例外的に選択するもの」という固定観念があるから、なんだかんだと仕事を辞める理由を探し回る必要がでてくるのではないですかね。

さらには、今やっていることを続けるのに理由は要らないが辞めるには理由が要る、という思い込みは「現状維持バイアス」と呼ばれる奇妙な思考の癖であり、たとえば資産運用においても、この癖を治せない人が不合理な意思決定をやらかしてしまうケースがよくあります。

そもそも、誰が決めたか知らない「定年」とやらに自分のたった一度の人生が左右されるのは、おかしな話だと思いませんか。

ここは一つ、逆に考えてみてはどうかと。
「人は働かないのがデフォルトで、仕事は必要があるから例外的に選択するもの」
この前提からスタートして、仕事をしない理由ではなく、仕事をする理由を探してみるのです。
たいていの場合は、「生活費を稼ぐため」という最大の理由が見つかるでしょう。人によってはやりがいとか、その他諸々の理由が見つかることもあるでしょう。

働く理由を日頃から常に自問自答し続け、ついにその理由が見つからない時が来たとき、粛々と退職すればいいのです。もっともらしい「退職理由」を探してきて上司を納得させる必要などないし、そんな義務もありません。

理由が無くなれば定年前でも退職すればいいし、逆に理由があり続けるなら定年後も仕事を続ければいい。定年なんていう意味不明な基準よりも遥かに合理的な判断基準だと思います。

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2014年12月14日

仕事に不満があるならば

うえしんさんのブログにこんな記事がありました。

仕事が不満な人はぜひ――『仕事はどれも同じ』 キッツ+トゥッシュ | 考えるための書評集
けっきょく人間は果てしない不満を抱くものであり、欲望は限りなく、情熱や好奇心はいつか慣れるものであり、ルーティンになる。不満は仕事や職場環境にあると思っていたけど、自分の内側、自分自身の考え方にあるものではないのか。わたしは自分の不満という心理状況に向き合っていなかったな、手放せずにいるんだなと思った。
人間の欲望にも不満にも際限がないというのはその通りだと思います。
ただ、不満の原因が自分の内側にあるのかどうかは、なんとも言えません。考え方を変えれば不満が解消することもあれば、そうでないこともありそうです。

この本を読んで仕事に不満をもち、転職をくりかえしきたわたしはどうやら仕事や職場に不満ばかり抱いてきたことがよくわかった。不満を抱くという思考のクセをまったく問題視してこなかったことにようやく気づいた。問題点は不満という現実の否認やほかのありようを求める想像だった。「あるがまま」を受け入れるなんて思想は山のように読んだのだが、こと仕事や労働にたいしては不満や不平を抱かずに、「あるがまま」を受け入れるなんてことがまるでできていなかった。
不満を抱くという思考の癖。これを問題視し、不満を抱かないような思考法を身につける。そしてすべてをあるがままに受け入れる。
それはそれで一つのソリューションかもしれませんが、私はそういう手法に一抹の不気味さを感じます。もし上記のことが卒なくできるようになれば、一人の立派な「社畜」の出来上がりじゃないかと。

私の約16年間に及ぶ会社員時代にも、不満をたくさん抱いていました。もちろん、解消できるものなら解消したいと思ったことは何度もありました。しかし組織や社会というものは多数の人間の集合体であり、自分の意のままにコントロールすることはできません。ならば、組織の一員である限り不満の解消などあり得ないことだとわかります。私は転職の経験はありませんが、仕事の不満を根本から解消するには転職ではなく退職しかないと悟りました。

退職するまでの間をどのように過ごすのかといえば、無理に不満を封じ込めて現状を「受け入れる」のではなく、時おり不満を漏らしつつも組織とはそういうものだと「諦める」ほうがいいと思います。仕事に妙なやりがいなど見出さずに淡々とお金を稼ぎ、支出を抑えて資産を積み上げていくことが、結局のところ最も早く不満を解消する方法になるのではないでしょうか。

仕事の不満への対処法は、資産運用の「リスク」との付き合い方とよく似ている気がします。直感的には逃げたくなるけれども、どうやっても逃げられないものだと悟って上手に付き合っていくほうが、結果的にうまくいく可能性が高くなると思います。

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2014年12月10日

[悲報] Topcashbackの14ドルキャッシュバックは終了か

寝太郎さんのブログで話題になっていた、Topcashback+Booking.comで14ドルキャッシュバックの件。

バックパッカーに朗報。宿を予約するたびに14ドルのキャッシュバックを受ける方法
宿泊予約の14ドルキャッシュバックはそんなにスゴくないのか
TopCashbackのBooking.comはもう使えなくなった
Top CashbackのBooking.com復活した

最初読んだときは確かに凄いと思いましたよ。でも即座に反応しなかったのは、あまりに美味しすぎるので何か裏があるか、一時的な大盤振る舞いで終わる可能性が見えたからです。

最近チェックしてみたら、こうなってました。
Booking.com CashBack: Free Maximum CashBack 4%
今は4%キャッシュバック。1万円の宿に泊まってもたったの400円。
実質終了ですね。

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2014年12月08日

特別な収入なんてどこにも無い

ITTINさんのブログにこんな記事がありました。

独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ 「ボーナスの使い道」に違和感
「現在の総資産」から、何をしようか、いつ行おうか考える。

そのように考えると、消費するとしてもわざわざボーナスの支給月に合わせて消費する必要がありません。
というわけで、毎回ボーナスは「〇〇に使った」という実感がないまま資産に吸収されて終わります。
なるほど。
私も「ボーナスの使い道」については現役時代からモヤモヤしたものを感じていたものの、ボーナスどころか月給も無い生活になって忘れかけていたところ、この説明がストンと腑に落ちました。

「ボーナスをもらったら、”ボーナス額分”の使い道を考える」という人は、
「ボーナスは普段の給与とは完全に区別される特別なもの」として捉えていると言うことなのでしょうね。
そのようですね。
普段からあればあるだけ使って貯金もしない浪費家ならいざ知らず、普通に倹約するタイプの人でもついお金に色を付けて考えてしまう人が少なくない印象です。
メンタルアカウンティング(心の会計)と呼ばれる脳の癖が、具体的な行動として表れる典型例の一つだと思います。

似たような記事がこちらにも。
儲かった時は貯金して、貧乏なときにパッと使う | SOUTAi 40
収入が多い時は貯金して、将来の「サラリーマンをリタイアして収入が減った自分」「年をとって働けない自分」に恵んであげる。

これができない人がけっこう多い。儲かっている時にパッと使い、貧乏な時にあわてて節約する。だからお金が貯まらない。
収入が増えるとつい支出も増やしてしまう。これをやってしまうとリタイアは遠のくばかりです。
収入が多かろうが少なかろうが、そんなのは支出の変動とは無関係です。
たとえば現在の私はほぼ無収入ですが、それに合わせて支出を絞ったりするのは間違いで、支出を調整するファクターは、(収入加算後の)資産残高と人生の残り時間だけです。このようにシンプルに考えることができれば、リタイアするには何らかの「不労所得」が必要だという思い込みからも解放されるでしょう。

現役時代であれば、臨時収入があったら支出を増やせると考えるのではなく、その分だけリタイアが早くなると考えればいいのです。

収入も支出も変に色を付けて特別なものとそうでないものに細分化する考え方は有害で、できるだけシンプルに、長いタイムスケールでトータルの収支を考えることが大事だと思います。

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