2014年07月17日

「ザ・ノンフィクション お金がなくても楽しく暮らす方法」

関東ローカルの番組のようですが、あのphaさんが登場すると聞いてネットで見てみました。

印象に残ったのが32分50秒付近からのやりとり。
Q. 働きたくない若者ばかりだと日本はダメになるんじゃないだろうか?

A. まあ何とかなるんじゃないですか。
ダメになっていくかもしれないけど、別にダメになっていいんじゃないですかね、みんながそう選択した結果なら。
別に、国を支えるために国民がいるわけじゃないし、人間がどう生きたいかに合わせて国の形があるべきだと思うし。

ナレーション: 皆さん、どう思われます?
どう思うもなにも、phaさんの言う通りです。
この質問をさせた人に逆に質問したいのは、もしかして国をダメにしないために個人の幸福を犠牲にすることが正しい生き方だと思ってるんですか?
それは倒錯も甚だしい考え方だと思います。

小飼弾さんも次のように述べています。
404 Blog Not Found:紹介 - 発売開始 - 働かざるもの、飢えるべからず。
本書で扱う命題は、ただ一つです。それは、
社会は人のためにあるのであり、人が社会のためにあるのではない。
ということです。


ガメさんのブログにもこんなタイムリーな記述がありました。
3つの断片 | ガメ・オベールの日本語練習帳v_大庭亀夫の休日
日本人なんてものはあの国には存在しないのさ、とまで述べたことがある。
だって、どこにも個人の生活なんて見あたらない。
日本人は個人として存在しない人間の総称なのさ。
みんな他人の目のなかで思考していて、個人が個人であるより社会の部品であるような奇妙な国なんだ、という、つまりは日本を訪問したぼくの友達がほぼ共通に持つ「日本人の印象」を分け持っている。
まさにこの日本人特有の潜在意識こそ、この番組全体にうっすらと漂うお節介臭の根源のような気がしますね。

番組の最初の方は価値中立的に「こんな生き方もあるよ」的な伝え方だったはずですが、だんだん番組制作者の本音が出てきたというか、ずっとこのままでいいわけないだろう的な、働かない怠け者を何とかして「更生」させたいというお節介な意図が見え隠れしていたように感じました。
特に露骨だったのが、上記のphaさんの素晴らしい回答の直後に出たまさかの質問。
Q. でもphaさん、働かないとモテないでしょう?

こんな不躾な質問にも真面目に答えるphaさん。
A. べつに、働いてたらモテるって感じもしない。
というか、働き始めたら急に寄ってくるような人間は、性別関係なしにロクな人間じゃないと思いますよ。お金の匂いによほど敏感なのでしょう。

mushoku2006さんのブログより。
お金がなくても楽しく暮らす方法 : 年間生活費100万円! 36歳からのドケチリタイア日記
これまた他の方々が既に言われていることですけど、
phaさんは、脳みそ的にも肉体的にも、十分に勤勉だと思いました。
この点についての私の印象は少し異なります。
やはり彼は怠惰な人に見えます。もちろんこれは最高の褒め言葉です。
彼がやっていること、たとえばアマゾンの欲しい物リストをこまめにメンテしたり、熊野で自発的に集まった人たちの労働力を利用して古民家を改装したりするのは、常に「自分ができるだけ働かない」という目的を上手く達成するための手段だと思います。
できるだけ怠惰に過ごしつつ、彼なりの幸福を実現するための最適解を常に探し続けていて、その一点に集中して頭を使うことだけは非常に勤勉なのがphaさんの行動様式の特長ではないかと。

あのビル・ゲイツもこんなことを言っています。
Choose a Lazy Person To Do a Hard Job Because That Person Will Find an Easy Way To Do It | Quote Investigator
怠け者に難しい仕事をさせると簡単な方法を見つけてくれるって、まさにphaさんのことじゃないですか。

単に普通の企業で普通に勤労をしていないというだけ、
形態が一般と異なるだけ。
普通の企業と雇用契約を結んで労務提供義務を負うということと、何の義務も負わずに気が向いた時だけ何かをやるということの間には、一見同じような作業に見えても質的には非常に大きな違いがあると思います。私も前者の労働は無理ですが、後者ならば無理じゃないですね。嫌になったらいつ休んでもいいわけですし。

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posted by 遊民 | Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
関西在住でこの番組見てません。
この格言思い出しました。
ドイツ軍人 ハンス・フォン・ゼークトの言葉
「有能な怠け者は前線の指揮官にせよ。
 有能な働き者は参謀にせよ。
 無能な怠け者は伝令や下級兵にせよ。
 無能な働き者は銃殺にせよ。」 
Posted by YM at 2014年07月18日 09:22
ときどき拝見させていただいています。

僕もこの番組を見ていませんが、上記の方と同様にプロイセンの格言を想起いたしました。

phaさんは、経営者に非常に向いているとおもいます。生きていく上で、すべて自分がやる必要などないのです。それでいいのです。

ちなみに、僕も有能?な「怠け者」ですので、経営者、投資家ですw
Posted by なんごく at 2014年07月19日 02:25
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