2014年11月29日

バターはどこへ消えた?

こんなニュースを見かけました。

農水省 クリスマス前に家庭用バター供給要請 NHKニュース
スーパーの店頭などで家庭用のバターが品薄になっていることから、農林水産省は、28日、乳業メーカーに対して、クリスマスの需要期に向けバターを最大限供給するよう文書で要請しました。
(中略)
この中では、「バターが不足している現状と社会的責任の大きさを踏まえるべき」などとして、需要期に向け家庭用バターの最大限の供給を求める内容になっています。また西川農林水産大臣は28日の閣議のあとの会見で「きょうの要請の結果、メーカー側が家庭用バターの生産をしっかりやってくれるかどうかにかかっている」と述べ、メーカー側に対応を求める考えを示しました。

おいおい何を言っているんだ農林水産省…。
供給が足りないのは、あんたらがバターの輸入を規制してるからでしょうが。(怒)
自分らで勝手に供給の蛇口を閉めておきながら、それを棚に上げて「メーカー側が家庭用バターの生産をしっかりやってくれるかどうかにかかっている」などと、どの口が言うのか。

農水省がどんな余計なことをやっているかは、この記事に書いてある通りです。
バター値上げの背景に、農水省の「白モノ利権」 − オルタナ: 「志」のソーシャル・ビジネス・マガジン「オルタナ」
なぜバターだけが、頻繁にお店の棚から消えるのか。
実は奇妙でも何でもない。その答えは、天下り団体「農畜産業振興機構」によるバター輸入独占業務にある。
輸入を独占してぼったくるだけの簡単なお仕事…。消費者の財布からこっそりお金を抜き取る犯罪的規制の一つだと思います。
知らず知らずのうちに消費者を貧しくしているのは、自由貿易を妨げる政府の役人と利権団体であることは間違いありません。

マスメディアが伝えるように、猛暑のせいだから仕方がないとか勘違いしている人には、この記事にきっちり目を通すことをお勧めします。

バターに限らず、消費者が日常的に買っているごく普通の食品のほとんどに、このような規制コストが上乗せされる構造になっています。米も小麦も、日本の小売価格は国際相場より遥かに高い。ガメさんのブログで、日本は「生きるのに必要な食べ物がすげー高い」と書かれていた意味がよくわかります。
関連記事: 「ステルス税」に蝕まれる庶民の財布
消費税には猛反対する人でも、このようなステルス税を日常的に払っていることを認識できている人は少ないでしょう。

バター不足のニュースを伝えるメディアにも大いに問題があります。
最初にリンクしたNHKの動画なんか、農水省の大本営発表を無批判に垂れ流しているだけで、真の原因は何なのか究明し知らしめようという姿勢がまったくありません。

このニュースを見て「緊急輸入した農水省エライ!」とか勘違いする人がいそうで怖いですね。メディアが農水省の自作自演の片棒担いじゃダメでしょう。

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posted by 遊民 | Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バターは需給調整弁です
それを壊してしまったらどうなるでしょうか
乳を毎日搾り続けなければ
牛は使い物にならなくなってしまうのです
1日休むとういことはできないのです
ナマモノは輸入できません
安定した生乳生産のためにも
弁は必要なのです
そのことも考慮していただけると嬉しいです
Posted by 家畜 at 2014年11月30日 21:39
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