2016年12月03日

「貯株」という表現がとてもしっくり来る

yutoさんのブログより。
私の中で一つ不思議なことがあります。それは、読んでるとムカついてその人の言い回しにイライラするブログがあるのですが、ついつい読んでしまいます。これまでアンチ巨人の人とか嫌いなら見なきゃいいのに、といつも思っていましたが、同じような状況だと思います。。何に
blog.livedoor.jp
1998年から、インデックスファンドをドルコスト平均法で毎月定額購入して、売却せず、ただただ貯株しています。
ブログ歴はまだ2年余りのようですが、インデックス投資歴は既に18年にもなる大先輩でした。

1998年に私は何をしていたのかよく覚えていませんが、自宅マンションを購入して間もない時期だったので住宅ローンを返済しつつ、投資は自社株の持株会だけという時代だったかも。優待狙いの個別株に手を出し始めたのがもう少し後で、インデックス投資という王道の存在を知るのはさらにその後だったはずです。

話が逸れましたが、この「貯株」という表現が気に入りました。「貯金」の「金」を「株」に置き換えただけなのですが、ワタシ的には非常にしっくり来ます。私の感覚では、投資や資産運用ってそんな特別な事じゃなくて、銀行口座にお金を預けるのと同じように、証券口座に株を預けているだけのことなので。

また、世間的には「株式投資」という言葉のイメージが短期的なトレーディングの意味に偏っているフシがあり、ただ資産を株式で持っているだけなのに「あの人は株をやっている」みたいな表現をされることに、大きな違和感がありました。株って「やる」もんじゃないですよと小一時間説教したくなります。

これからは、「貯株してるんです。貯金と同じように、株を貯めているだけなんですよ。」と言えば、少なくとも日々忙しくトレーディングをしているという誤解からは解放されるでしょう。無職なのにどうやって暮らしてるんですか?と聞かれた場合でも、「貯株を少しずつ下ろして生活しています。」と答えるだけで嘘偽りなく説明できるので大変便利です。

余談。
ブログを書き始めてから、なんとなく、個人情報を小出しにしてきたが、ここでは誰にもまったく公開したことのない私の金融資産推移を晒してみることにしました。年  金融資産  通算損益1998  6,718,806  -785,5461999 13,593,500  4,285.4442000 10,239,052  1,297,4
blog.livedoor.jp
1998 6,718,806 -785,546
1999 13,593,500 4,285.444
2000 10,239,052 1,297,464
2001 19,591,427 4,059,901
2002 14,352,136 1,310 439
2003 12,881,353 6,371,162
2004 14,379,599 8,306,950
2005 26,306,517 17,253,683
2006 17,622,014 15,670,193 ⇒マンション購入の為換金
2007 15,443,616 13,584,042
2008 9,124,288 4,927,114 ⇒サブプライム問題、リーマンショック
2009 11,095,410 5,764,440
2010 14,338,417 7,071,828
2011 17,138,324 7,187,514
2012 21,307,509 9,240,684
2013 41,442,469 27,279,763 ⇒アベノミクス!
2014 46,337,046 30,542,340 ⇒黒田バズーカ2!
2014年の行から計算すると、16年間の積立貯株のトータルリターンがプラス193%と出ました。積立てたお金がほぼ3倍になってます。 日本株インデックスのリターンより遥か上を行っていますので、個別株の中にホームラン銘柄でもあったのかもしれませんね。

いずれにせよ、暴落にも動揺せず毎年淡々と積立てるだけでこれだけのリターンを叩き出したという事実は、ほったらかし投資派にとって朗報です。

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月25日

「公的年金を損得で考えてはいけない」という暴論

菟道りんたろうさんのブログより。
個人投資家の視点から投資信託やETFを使った国際分散投資についての考察と実践方法を研究するブログです。
arts-investment.blogspot.jp
公的年金制度について議論すると、すぐに「現役世代は損をしている」といった発言が飛び出し、なかには「自分で運用して老後に備えるから、これまで徴収した保険料を返して公的年金制度を廃止しろ」といった頭の悪い暴論まで口にする人がいます。こういった議論は、ほとんどが年金制度を“損得勘定”で考えているからのですが、これが大きな勘違いなのです。そういう誤解を解きほぐす意味で、山崎俊輔さんが素晴らしい論考を書いていました。
公的年金制度を損得勘定で批評することが「頭の悪い」ことだとは思いませんし、現行制度の下では「現役世代は損をしている」のも事実ですから、これが「大きな勘違い」という指摘も的外れだと思います。

リンク先の山崎俊輔氏の論考ですが、既視感が強い内容だと思ったら、4年前にも日経によく似た内容の記事を書いていた方でした。前回同様、今回の連載記事も全力で公的年金制度を持ち上げる内容であり、まるで厚労省制作のプロモーションビデオを見ているような、たいへん気持ちの悪い読後感を覚えました。関連記事:
NightWalkerさんのブログにこんな記事がありました。 「年金は払い損」と考えるのは間違い: NightWalker's Investment Blog 日経の元記事を読んでみたらなんとも言えない違和感が…。 ■年金は働けないとき所得を補う社会保障で…
koutou-yumin.seesaa.net


そもそも公的年金は、健康保険や介護保険と同じく社会保険の一種ですから、あくまで「保険」です。保険である以上、最初から損得勘定で論じてはいけないのです。
保険でも損得勘定で論じることは一向に構わないでしょう。むしろ、保険だけは損得勘定で論じないという考え方は不合理です。

同じ金融商品でも投資信託のコストなら0.01%の差にもあれほど敏感なのに、保険というカテゴリーになった瞬間にいきなり「損得で論じてはいけない」というレベルまで落ちてしまう、この激しい落差はどこから生まれるのでしょうか。これではまるで、超高コストの生命保険を売りに来る保険会社のセールスパーソンの話術と同じじゃないですか。

極論すれば、保険は損に決まっているからです。
損に決まっているのだとしても、その損の程度を無視してよいことにはなりません。公的年金の世代間格差については、世代によって期待リターンが大幅に違う事が問題なのであり、それがマイナス1%なのかマイナス50%なのかによって全く違う評価になるのは当然です。大雑把に「損」という側面だけを見て一括りにする論法こそ、「暴論」と呼ぶに相応しいでしょう。

参考記事:
公的年金をしっかりと払い続けていれば、資金の心配なく、悠々自適な老後を送ることができる。公的年金制度が開始された頃、多くの人はそう信じて毎月の保険料を納め、老後に備え始めました。事実、現在75歳以上の
www.minnanokaigo.com

(つづく?)

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(1) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月01日

早期リタイア失敗事例として紹介されている記事を読んで思うこと

NightWalkerさんのブログより。
Yomiuri Online 社会保険労務士 田北百樹子さんです。 「こんなはず...
nightwalker.cocolog-nifty.com

紹介されていた記事がこちらです。
悠々自適 夢のような第二の人生 「セミリタイア」。ここでは、資産や収入源を確保し、定年前に会社を辞め、海外移住したり、田舎で菜園を持ったり、のんびりとマイペースで暮らすという意味で使っています。
www.yomiuri.co.jp

早期リタイア予備軍の皆さんにとっては、こういう失敗事例も大いに参考になるのかもしれないとは思うものの、今のところ早期リタイアは大成功だったという確信に満ちている今の私にとっては、残念ながらかなり違和感のある内容でした。

A男さん夫婦の事例。
「私たち、社宅暮らしだったでしょ。社宅って不思議な場所で、夫の役職が変わると妻たちの上下関係が変わったりするの。おかしな派閥もできあがるのよ。やっと解放されたと思ったのに、あんなふうに仲間外れにされるなんて。これからどうやって暮らしていけばいいの?」
NightWalkerさんもご指摘の通り、こういうのは早期リタイアとは関係の無い、本人の性格の問題です。「周囲の人間から仲間外れにされたら幸せに暮らしていけない」と考えるような面倒くさい人コミュニティ指向が強い人は、そうでない人と比べたらどんな環境でも苦労が絶えないのは仕方がない事でしょう。ご主人の早期リタイアという決断が失敗だったかのように書かれているのは変だと思います。

C子さんの事例。
とはいえ、投資がいきなり利益を生み出すことはなく、C子さんは当面の生活費を退職後の失業保険で賄おうと考えました。
そもそも投資とは名ばかりのネットワークビジネスから得られる利益をあてにして、30代でリタイアするなんて余りにも無謀と言わざるを得ず、失敗の主因はそこにあります。しかしこの記事ではなぜかそこは深く突っ込みません。その一方で、ほんの一時の生活費が失業給付で賄えるかどうかなんて枝葉末節でしかない事が、「まさかの失業保険不正受給」という見出しで重大事件のように書かれているのは、フォーカスすべきポイントが思いっきりずれているのでは…。

E夫さんの事例。
老後の年金額を試算し直すと、年金だけで生活するのは難しく、貯金にも手を付けなければならなくなりそうです。
リタイア後に貯金に手を付けることの何が問題でしょうか?
なにゆえ「年金だけで生活する」という縛りプレイを実行しようとしているのか、それができなければ資金計画は失敗、みたいな扱いになるのか、全くわかりません。

しかし、セミリタイア後の人生を楽しむには、<1>複数の安定した収入源<2>新しい環境への順応性――の二つが必要不可欠なのかもしれません。
<2>は不明ですが、今の私に<1>はありません。無職無収入です。それでもリタイア後の人生は最高に楽しいのです。「必要不可欠」は言い過ぎでしょう。そもそもリタイア生活に収入は不要だと思います。

関連記事:
当ブログへのアクセスランキングに新しくランクインしていたブログに、次のような記事がありました。 金利で食うのは庶民の夢か?│ひとり配当金生活(予定):もう20年ぐらい前の作品ですが、福本伸行の怪作漫画「銀と金」の作中に、金利で食うのは庶民の夢、っていうくだりがあるんですよ。で、仕手本尊の梅谷の答えがこれ。今でも印象に…
koutou-yumin.seesaa.net

前回の記事とよく似たことが書かれている記事がありました。 誠 Biz.ID:結果を出して定時に帰る時短仕事術:人生の前半では時間を売り、後半では時間を買う:年を重ねてアルバイトをやったり、就職して会社に入ると、少しずつ自分が管理できるお…
koutou-yumin.seesaa.net

世の中には「不労所得でリタイアしよう!」みたいな怪しい話がそこら中に転がっていて、リタイアするためには労働所得の代わりに「不労所得」というものを手に入れることが必須であるかのように思われているかもしれません。 しかし、リタイア後の生活費をすべて不労所得で賄う必要はありません。 資産の取り崩しで賄っても一向に構わないのです。むしろ、その方が有利です。 なぜなら、「不労所得」はその全額が所得税の対…
koutou-yumin.seesaa.net


この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(1) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月08日

「もったいなくて○○できない」の罠

正吉さんのブログより。
仙台に住んでるSさんから、「もうすぐ50歳」「今までさんざん我慢して給料上げてきたから今さらもったいないくてサラリーマン辞められない」「この先これ以上お金をもらえる仕事があると思えない」「だから辞めたいけど辞められない」
www.iwannabefree.info
なるほど、仕事が楽しくないのに会社を辞めない理由って、いろいろあるもんですね。自分が辞めるときは全く考えなかったことばかりなので興味深いです。
「この先これ以上お金をもらえる仕事があると思えない」
確かにこの理由はしっかり未来の方向を見たものなので合理的です。リタイアするにはまだお金が足りない状態ならば、最も効率よくお金を稼げる今の仕事を辞めない方が、結果的には早くリタイアできるでしょう。

「今までさんざん我慢して給料上げてきたから今さらもったいなくてサラリーマン辞められない」
問題はこちらです。
おそらく年功序列賃金の傾斜が険しく50代になっても給料が下がらずノンワーキングリッチになれる職場なのでしょうけど、今までさんざん安月給や激務を我慢してきたのはサンクコスト(埋没費用)です。現在から未来に向かってする意思決定に、過去に払ったサンクコストは一切考慮すべきではありません。少しでもサンクコストのことを考慮に入れた瞬間に、その意思決定の合理性は失われます。

参考記事:
ja.wikipedia.org
この中の「例1:つまらない映画を見続けるべきか」に当てはめるなら、「今までさんざん我慢して給料上げてきたから今さらもったいなくてサラリーマン辞められない」という考え方は、「1800円も払ったのだし、既に1時間以上我慢してつまらない映画を見たのだから、今さらもったいなくて途中退出できない」みたいな話になります。

「もったいない」という感情を大事にすることは日常生活でコストを節約するのに役立つことも多い反面、それが過去の事象と結びついてしまうと、人はいとも簡単にサンクコストの罠にハマってしまいます。サンクコストに限らず、行動経済学の知見は知識として知っていなければ人は誰でもそう行動してしまう、という性質のものです。予め知識を身に着け、ここぞという場面では直感や感情に流されずに時間をかけて思考することが重要だと思います。

関連記事:


この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(2) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月02日

仮想通貨は投資の対象になるか?

cubさんのブログより。
ども、日本一、仮想通貨に詳しいインデックス投資家を目指してるcubです。
新しい業界や世界が出来るとそれと同じく新しい業界用語が出てきます。
ビットコインの世界もまさしくそうで、ブロックチャーンな...
www.cubmaga.com
cubさんの意見に概ね同意です。

そもそも通貨とは何のために存在するのかと言えば、決済のためです。モノやサービスとの交換手段として便利だから人々に広く使われているのであり、通貨それ自体に何らかの利益を生み出すメカニズムが備わっているわけではありません。通貨と通貨を交換しあうだけのFXが投資ではなくゼロサムゲームだと言われるのもこのためです。

そして、この性質は日本銀行券や米ドル紙幣のような現物通貨だけでなく、ビットコインなどの仮想通貨にも当てはまると思います。株式や債券のようにプラスの実質リターンが期待できる金融資産とは全くの別物であり、したがって投資の対象になり得ると考えたことはありません。

一方、ビットコインなどの仮想通貨を決済手段として見た場合、世界中どこでも通用するグローバル通貨になれる可能性を秘めていると思います。原則国別に発行されたローカル通貨しか通用しない現状では、国が変わるたびに通貨を両替する手間とコストがかかりますが、グローバル通貨で決済可能になればその問題も過去のものになるでしょう。

「1年で200倍!」みたいな怪しい投機の対象としてではなく、人々の暮らしを豊かにする便利な道具として、グローバルな仮想通貨が健全に普及していくことを期待しています。

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月26日

40年前のワリコーから学ぶインフレリスク

とよぴ〜さんのブログより。
このツイートは、自分が生まれた頃の金融広告なのですが、2016年現在のマイナス金利の時代と40年前の高金利時代とではこうも違うんだなぁ〜という感じです。※債権× 債券○「ちょっとこれ見て!」と夫が差し出した『アサヒグラフ』の裏面広告。おお、債権貯蓄、利率年7.388%!1976(昭和51)年。子ども育てられるわな‥‥。 pic.twitter.com/EizZae8ORH− sawako chimoto (@sawawasawa) 2016年7月19日...
toyop.net
アラフォーの自分にとって生まれた頃の金利は、リスク資産への投資をしなくても定期預金や保険商品の予定利率でも十分に高金利でしたし、現在の金利水準から見たら『羨ましい』の一言ですが、投資環境という面で見たら現在は40年前と比較して見違えるほどの進歩を感じます。
1976年に年利7.388%だったことが話題になっているワリコーですが、本当に「羨ましい」金融商品だったかどうかは名目金利だけではわかりません。

当時のインフレ率を調べてみたところ、1976年は9.4%だったようです。
参考記事:
www.office-onoduka.com

したがって、ワリコーの実質利回りはマイナス2.012%だったことになります。名目利回りに対して課税されることを考慮すればさらに酷い数字になります。平成に入ってからのデフレ時代の普通預金の方が、実質利回りは遥かに高いのが現実です。

さらに直前の3年間(1973〜1975年)のインフレ率が11.7%、23.2%、11.7%という高率で推移してきている点にも注目です。そんなインフレ全盛の時代に、わずか7%やそこらの固定金利の金融商品に手を出そうという人は、かなりの(インフレ)リスクテイカーに見えます。たとえ本人にその自覚が無かったとしても。

こういう時代であっても、いや、こういう高インフレ時代だからこそ、資産を株式で持つことの重要性は高かったんじゃないですかね。

関連記事:
竹本さんのブログより。ゼロ金利!親より貧しい老後生活にな…
koutou-yumin.seesaa.net
この記事にも書いたように、無リスク資産の名目金利がどんなに高くても結局インフレで相殺されてしまい、実質金利が0%を大きく上回ることはありません。(蛇足ながら、1974年のように0%を大きく下回ることは稀にあります)

しかも実質金利の高低は、名目金利の高低との相関が無いようです。したがって、より高い実質リターンを求めるなら、名目金利の高低に関わらずリスク資産への投資は必要になるでしょうし、より低い実質リターンでも構わないという人は、名目金利の高低に関わらずリスク資産への投資は必要無いでしょう。「無リスク資産の名目金利が高ければ高いほど、リスク資産へ投資する必要は無くなっていく」というような相関関係は存在しないと思います。

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(2) | TrackBack(1) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月08日

資産運用の王道は配当ではなくて…

cubさんのツイートより。
他の資産クラスと比較した株式の優位性については同意。ただ、なぜ「配当」限定なのかなと思った次第です。配当に限定せずに「株式こそ資産運用の王道」と呟いてくれたら全面同意だったのですが…。

で、私のコメント。


同じタイミングで菟道りんたろうさんのブログにこんな記事が。世間は配当ブームなんですかね…。
株式投資のリターンは
キャピタルゲイン+インカムゲインーコスト
のトータルで決まるもので、どの要素も等しく重要です。特に、キャピタルゲインとインカムゲインを区別するのは、(課税のタイミング以外には)合理的な理由は無いと思います。インカムゲインの方が定期的に特別な収入があるような気がして何となく嬉しいとか、あくまでも気分の問題じゃないかと。

インカムゲインである配当だけを特別視して資産運用の中心に据えることが王道だ!と言われると、どうも違和感がありますね。配当利回りとか関係なしに、広く分散された市場ポートフォリオで淡々とパッシブ運用することが、資産運用の王道だと思います。

関連記事:

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(2) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月26日

老後の生活を何に頼るかという話

吊ら男さんのブログより。
老齢年金と比べて生活保護費が魅力的に見えることもある年金財政の先行きは怪しい2004年に自・公連立政権(特に公明党)が「年金100年安心プラン」と謳った年金改革を行いましたが、この先行きが非常に怪しい。本当に長期的に耐えうるものなのかは疑わしいものです。(自民党は
www.tsurao.com
将来的に制度として、生活保護の方が年金より美味しいような方向性にはならないでしょう。
なるほど、そうなるべきだと私も思いますが、現状では生活保護の方が年金より美味しいのは事実で、それを改善することすらままならない政府を見ていると、そこまで楽観的な見方にはなれないですね。

対照的に、こんな意見もあります。
国民年金よりも生活保護の方がお得国民年金の支給額より生活保護の支給額の方が多く、さらに医療費や控除される税金などのことを考えると生活保護の方が多くのメリットがある。これは、誰もが承知している事実だと思います。その不公平な
semiritaia.net
上記にも書いたように年金はなくせても生活保護はなくせないからです。

そこで「年金を払った方が将来得だよ!」とか「年金は将来破綻しない!」といってるのはどうかと思います。それって少し違うのでは?と思っています。
公的年金の未来に悲観的ですね。逆に「生活保護はなくせない」というのは随分と楽観的な未来予想に見えます。

このような正反対の意見を目にしたとき、老後に頼るべきは公的年金か、それとも生活保護か、という二者択一の問題と捉えるべきではないでしょう。

これを二者択一の問題だと認識している、つまり公的制度の未来予想に基いて、どちらかの制度に賭けて頼らないと老後の生活が破綻すると思っているのであれば、その人生設計はかなり危ういと言えます。なぜなら、公的年金も生活保護も、時の権力者や政府の懐事情など、自分ではコントロール不能な要因によっていくらでも改悪されたり廃止されるリスクがある、非常に頼りないものだからです。たとえば公的年金制度の歴史が改悪に次ぐ改悪の歴史であったことは、既に次の記事で述べた通りです。
p.206-207 国民年金は、所得にかかわらず60歳まで定額を積立て、65歳から定額の年金を…
koutou-yumin.seesaa.net
生活保護制度の歴史は存じませんが、常に改悪リスクと背中合わせであることは年金と同じでしょう。両者のどちらがより信頼できるかという議論は空虚に感じます。どちらも信頼に値しないと考える人もいるということも知っておいてもらえたらと思います。公営社会保障なんてものを信じて老後の生活をそれに賭けるなんて、株式100%のポートフォリオで資産運用するより遥かにリスキーだと私は思っています。

では老後を何に頼ればいいのかと言えば、やはり自分で蓄えた金融資産がベストだと思います。それだけで何とかなるならそれに越したことはありません。私はこの考えに従い、リタイア後の国民年金はずっと全額免除です。仮に年金制度が楽観シナリオを描いた場合は、免除の分だけ年金をもらい損ねるという不利を被りますが、そのリスクは承知の上での判断です。

関連記事:
「年金の奴隷」から解放されることで、老後の不安をなくす - 内藤忍の公式ブログより:年金生活を前提にすると、年金の支給額によって自分の老後の生活が縛られることになります。支給が減れば、生活は苦しくなり、インフレになっても、実質的に年金支給額が減るのと同じことが起こります。 国から支給されるお金に縛られながら、ずっと不安なまま…
koutou-yumin.seesaa.net


この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(1) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月24日

不動産投資はデメリットが多い

夢見る父さんのブログより。
 NHKのクローズアップ現代+で、「空中族」と呼ばれる高級マンションを転売している富裕層の実態が紹介されていました。   参加しました。下のボタンを励みのために押して頂ければ幸いです。...
yumemirutosan.blog.fc2.com
不動産は株式市場と違って、効率的ではなく透明性も不足しています。
同意。
オープンな市場で価格形成されない相対(あいたい)取引の場合は適正価格から乖離した取引が成立しやすく、素人ほど不利になる仕組みと言えるでしょう。え?俺は素人じゃない? 人間の脳にプログラムされた自信過剰バイアスを甘く見ないほうがいいですよ。

不動産は取引コストの高さも異常です。今どき不動産仲介手数料3%みたいなぼったくり商売が成り立つのって、おかしくないですか。おそらく規制のせいでまともな競争が起こらないぬるま湯業界なんだと思います。ネット証券各社が熾烈な手数料値下げ競争を繰り広げ、投資家に多大な恩恵を与えているのとは対照的です。

さらには保有コストの高さにも注目。管理会社に払う管理費1%、固定資産税0.5%とすると合わせて1.5%も、ただ持っているだけで毎年飛んでいきます。大手証券会社のラップ口座よりはマシかなっていうレベルでしょうか。

他には地震や津波に遭遇すれば一瞬で無価値になるリスクがあったり、流動性が低くてすぐに売却できない点も大きなデメリットとなります。

このように不動産投資のデメリットを考えだすとスラスラといくらでも出てきますが、では逆にメリットにはどんなものがあるのでしょうか……。必死で考えたのですが、まったく出てきません。(苦笑)

番組では不動産投資セミナーの様子が紹介され、参加者が「別の収入源をもっておきたい」などと不動産投資に前のめりになっていました。
発想としては悪くないですが、なぜ金融資産を差し置いて現物不動産に投資するのか、自分の頭で考えたことは無さそうな感じですね。だいたいこういう投資セミナーの主催者と利益相反関係にあることに気付かない時点で、カモの条件を満たしていると思います。

スタジオの専門家たちは、「不動産は投資の王様」(笑)とか、不動産投資をあおるような感じでしたが、僕にはとてもできません。
同感。
不動産投資のどこが王様なんでしょうね。他の投資対象と比較してデメリットが目立つばかりで、資産形成期にもリタイア後の資産運用としても適していないと思います。

少なくとも、市場が透明で、取引コストも保有コストも割安で、流動性に優れたインデックスETFを差し置いて手を出すような代物ではないでしょう。

関連記事:
p.169 投資はギャンブルの一種で、合理的な投資家が常に勝者になるとは限らず、勘違い…
koutou-yumin.seesaa.net


この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月17日

リスク資産の適正比率

NightWalkerさんのブログより。
前回のエントリーで、基本事項として、ローコスト投資、分散投資、 キャッシュポジシ...
nightwalker.cocolog-nifty.com
リスク資産の比率を考えるときに、とても重要なことは、

 全金融資産におけるリスク資産の比率を把握しておく

というところです。
ぎくっ!
実は私、この比率をはっきりと把握はしていません。
私が保有している無リスク資産は生活費2年分程度の円預金と現金のみなので、現在の全資産(がいくらなのかも年末以外は正確に把握していませんが)に占める割合で言うと5%前後になりますかね。私の場合、個人向け国債などの無リスク資産で資産運用をするという意識が今のところは皆無です。

で、その比率なのですが、

比較的長期にわたって定期収入の見込める人で50%
長期的な定期収入を想定していない人で20%未満
というのが、非常にアバウトかつ保守的な私の感覚です。

けっこう弱気ですかねー。みなさんはいかがでしょう。
ええ、まあ一般的にはリスク資産20%未満は弱気と言われる数字かなーとは思います。

しかし預金や債券が「無リスク」なのは名目リターンがマイナスにならないという意味しか無くて、実質リターンがマイナスになるリスク(インフレリスク)からは逃げられない、すなわち、名目ではなく実質的な意味での「無リスク資産」なるものは、この世に存在しないはずです。そして無リスク資産はインフレ抵抗力が低いだろうと考えます。関連記事:
Kotaroさんのブログより。 定期預金でセミリタイア後のインフレは怖くない | SOUTAi 40インフレ対策として「1年ものの定期預金」はアリだと思う。私も7年前に書いた記事では、それに近い考えでした。(関連記事: 預金のインフレ抵抗力) しかし最近は、定…
koutou-yumin.seesaa.net

インフレ抵抗力の高い株式などのリスク資産を薄くする代わりに、インフレ抵抗力の低い無リスク資産を厚くするポートフォリオの場合、そうでないポートフォリオよりもインフレリスクが高くなってしまう…。このようなトレードオフが存在すると思います。

私は以上のような考え方により、リスク資産を薄くすればするほど「弱気」なのかというと案外そうでもなくて、その分インフレリスクは厚めに取ってるからその意味では強気とも言えるだろうと思った次第です。


それからもう一点正直に白状しますと、定期収入の有無によってリスク資産の比率を変えるべきと一般に言われているようですが、実はその理由がわかりません。ですので、リタイアして無収入になったからといってリスク資産の比率を変えようと思ったことは一度もありません。単なる気持ちの問題なのか、それ以外にも何か合理的な理由があるのか、気になるところです。

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


ブログパーツ