2017年01月18日

『29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた』 ITTIN (著) その5



p.145
私の場合は資産が1400万になってからようやく重い腰を上げ、預金の一部を株や投資信託に振り分けることにし、分散投資を開始しました。そんな人間もいます。他人がどうであるとか、平均投資額がいくらだとかは関係ありません。
まさに。すべては自分次第ですね。
いくら他人に「円預金に全力投資をすることにもリスクはある」と言われようとも、毎日どんどん価格が変動していくリスク資産なんて怖くて持てないと本人が思っているなら、やはり何もしないことが正解になるでしょう。そういう人が無理をしてリスク資産に手を出すと、ちょっとした○○ショックが来ただけで心が折れてしまい、途中退場して大損するという最悪のパターンが待っています。

p.156
投資を行うかは世間の風潮や流行り廃りではなく、自身の人生から見出すものです。
(中略)
長期で投資に臨む場合には、上がる時も下がる時も、自分自身が他者の意見にぶれずに続けられる投資を選びたいと思っています。
同意。
周りに流されやすい優柔不断なタイプの人は、投資に向いていないと思います。

ちなみに私は、リタイアする前もした後も「上がろうが下がろうが現金が必要になるまでは売らない」というシンプルなルールだけはブレずに続けていますが、それ以外の部分はわりと大雑把で結構ブレてることもあります。

p.162
確定拠出年金のサイトにログインして見直したところ、年率1.8%の報酬が差し引かれる超・高コストのファンドにも投資していたことがわかりました。
(中略)
断末魔のごとき悲鳴を上げながら、積立を中止しました。
恐ろしや〜。

p.163
現に、知識のなかった新入社員の私には区別がつかず運用商品に取り入れてしまったのです。
「無知は損なのだな」と思った次第です。
私らの時代だと新入社員を嵌め込む金融商品といえば生命保険でしたが、今は確定拠出年金にも注意が必要なのですね。

p.178 (FXでGBP/JPYを損切りした話)
私のポンドちゃんは約3万5000円の損失を出してお亡くなりになりました。
FXでJPY売りポジションを持ち続けて為替差損でやられるのはよく見るパターンですが、これだけ少額の授業料で最初に損失を経験できた事は逆に良かったと思います。もしビギナーズラックで円安方向に動いて利益が出ていたとしたら、
p.180
為替の期待リターンは金利を織り込んでゼロであり、長期的に高金利通貨がマイナスの方に動いていくとしたら、長期で保有する意味はなく、手数料や税金分リターンはマイナスと考えるのが相当ではないかと思いました。
(中略)
長期的に投資するのであれば、将来的な成長が期待できる資産をメインにしよう、と思いました。
この重要な気付きを得ることもないまま、FXにお金を注ぎ込み続けていたかもしれませんからね。

p.180-181
この他にわかったのは、「含み損の状態でもサックリ忘れて日々を過ごせる」という自分の性格です。許容内であれば、口座の状況を気にせずのほほんと日々を過ごせるのです。
これは私も同じです。この性格が幸いして、2008年のリーマンショックで資産が40%近く減っても狼狽せずに、嵐が過ぎ去るのを待つことができました。長期投資におあつらえ向きの性格だと思います。

p.198-199
コツコツ積立投資においては私の投資成果を反映する「勝ち負け」は今後数十年以上にわたり、決定しません。あるいは、天に召されるまで決着しないかもしれません。
これ、長期投資に欠かせない大事な視点です。短期的な結果を見て一喜一憂することは慎まなければなりません。

私の場合は長期投資を継続していく中で、そもそも一般に言われている「勝ち負け」なんて実はどうでもいい事なんじゃないのと思えてきました。名目リターンがプラスなら勝ちでマイナスなら負け、というほど単純なものでもなく、自分の人生とは何の関わりもない他人とリターンの優劣を競っているわけでもなく。要は、自分の人生の総コストを賄えるだけの購買力さえ維持できればそれでよく、この結果が私にとって唯一の「勝ち」なのかもと思うようになりました。

本書の読書録は以上になります。ITTINさん、いろいろなネタの提供ありがとうございました。

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2017年01月16日

『29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた』 ITTIN (著) その4



p.117
貯金や投資、これに費やす時間や労力自体は極力削減する方が望ましいです。貴重な努力や時間を使うなら、こんなものではなく人生を豊かにする別の価値あるものに使えばいいでしょう。
同意。
貯蓄するための面倒な仕組みも導入しないに越したことはなく、何もしなくても気付いたら貯まっていたという天然貯蓄体質の人が最強です。投資の場合も、同じリターンを得るのに消費した時間が多ければ多いほど、割に合わなくなってゆきます。故にほったらかし投資家が最強ということになります。

実は貯蓄や投資以外にも、人がお金を獲得するために時間や労力を投入しているものがもう一つあります。それは労働です。ほかと比べてこれに費やされる時間や労力の量が半端ないだけに、人生を豊かにするには労働効率を最適化して、人生の総労働時間を極力削減することが望ましいという考えが、早期リタイアを志向する人の頭の中にはあります。

p.140
実際に投資を始めるかどうかはさておいて、私は早いうちから投資(人生のお金)について考えた方が良いと思っています。練習して技術を身につけるなどではなく、「お金について考え、意識し、勉強できる時間が多くなる」からです。始めるのが早ければ早いほど、知識を得るための時間が多くなるのです。数ある金融商品の特性や税金の仕組みについて、焦ることなく勉強することができるのです。私たちは、自ら勉強しなければ、お金について全く無知なのです。
その通りですね。
人生にタイムリミットがある以上、たとえば50代になってからやっとお金の知識が身に付いたとしても、「時既に遅し」である可能性が高いです。

私も20代の頃は本当に無知だったなあと思います。もっと早くいろいろなことを知っていれば貯蓄や投資の効率も良くなり、あと数年早くリタイアできていたのではないかと思うほどです。自らの無知が数年分の時間を無駄にしたとも言えます。しかし当時はインターネットさえまだ普及していなかった時代ですから、無知を治すには数少ない良書に出会う幸運が必要だったわけで、仕方なかったんだと言い訳しておきましょう。

現在のようにインデックス投資家ブログ、節約ブログ、リタイアブログ等が満ち溢れた時代に生きている若者は、本当に恵まれています。私のような世代と同じ言い訳は通用しませんので、しっかりと知識獲得に励んでくださいね。

(つづく)

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2017年01月14日

『29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた』 ITTIN (著) その3



p.84-85
 貯金のPDCAの「見直す」ということにおいて、大体何にいくら使っているのか、支出を大雑把にでも把握する必要があります。あくまでこの「支出を把握する」という目的を達成するための手段の一つが家計簿であるだけであって、方法は一つではなく家計簿でなくとも構いません。支出を把握しているなら家計簿など不要です。
 ただ、現実的に、記録をつけずに支出を把握できていることはまれです。
同意。
どんな人生設計をするにせよ、現在の自分の人生にかかるコストを知ることは最優先事項です。それすら面倒くさいのなら人生設計は不可能でしょう。ノープランで生きるのもその人の人生なので否定はしませんけど。

支出を把握する目的によって適切な手段も変わってくるので、「家計簿」という体裁にこだわらずに柔軟に考えたらいいですね。たとえば節約目的なら使途別に分けた普通の家計簿が適していますが、現在の資産残高でリタイア可能かどうか判断したいだけなら日付や使途さえ記入不要で、支出金額だけを淡々とスプレッドシートに入力していき、年末にsumを取るだけでも十分だったりします。収入の部も不要。こんなものを「家計簿」とは呼べないでしょうけど、目的には合致した手段です。

p.86
 参考までに私の家計簿のつけ方をお伝えしておくと、お店でもらうレシートやクレジット明細を取っておき、10日ごとにエクセル家計簿で集計して月末に締めるという、それなりに「めんどくさい」方法を採っています。
 大体自分の行動を思い出せるのがそれくらいで、10日程度の支出なら集計に時間も手間もかからず、かつ先述したPDCAの見直しにもちょうど良い間隔だからです。
 人にとっては「めんどくさい」作業かもしれませんが、私にとっては習慣化しているため苦ではありません。
なるほど。
私の場合、まだまだ現金払いしかできないことも多く残っているので、クレジットカードなどの明細はあてにせず、毎回きちんとレシートを受け取って、出来る限り当日中に家計簿に入力することを習慣化しています。レシートが無い支払いがある場合、少し先延ばしにするだけですぐに忘却しがちな記憶力しか無い私にはこの方法が合っています。確かにどんな付け方でも慣れてしまえばどうということはありませんね。

と言いつつ、家計簿をつけ始めたのは早期リタイアを意識し始めた35歳あたりからでしたけどね。年間支出額が分からないことにはリタイアに必要な資産額も分からないので、必要に迫られて始まった習慣です。ちなみにPDCAサイクルのようなプロセスを取り入れた経験は、今も昔もありません。

関連記事:
半年前、家計簿の付け方で取り上げたばかりのオンライン家計簿「ココマネ」が、12月25日でサービス終了となります。 【重要】ココマネ サービス終了のお知らせ|ネット家計簿ココマネ どうせなら31日まで使わせて欲しかったなあ。年の途中で家計簿切り替えると、年末の集計の手間が…
koutou-yumin.seesaa.net

(つづく)

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2017年01月12日

『29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた』 ITTIN (著) その2



p.50-51
「老後や貯金のために生きてるの?」
という、要は「若い時に貯金することが機会の損失になっている」ことを危惧する意見があります。「貯金」とは「機会損失」か?という疑問に対して、私は必ずしもそんなことはなかろうと考えています。
(中略)
貯金とは機会の損失ではなく、むしろ逆。人生の選択肢を広げる(機会を得る)手段であると考えています。
ここはちょっと違う気がして逆ではなくて両方、つまり貯金とは機会の損失であると同時に、機会の獲得でもあるんじゃないかと。若い時に稼いだけど支出をしなかったお金は、若い時の選択肢を狭めた分だけ将来の選択肢を広げていて、逆に若い時に多く使うタイプの人は将来の選択肢を犠牲にして現在の選択肢を広げている。このようなトレードオフの関係になっていると思います。たとえば20代で隠居した大原さんのように、将来重視型の人生設計とは対極的な選択をした人を思い浮かべると、トレードオフの関係がよく見えるかもしれません。

若い時にたくさん稼いで貯金することは、稼ぐために消費した時間や、使わなかったお金の分だけ若い時の機会損失になっているという指摘は、(もう若くない私にとっては残念な)事実でしょう。だからといって「老後や貯金のために生きてるの?」という疑問を、まだ余命の長い20代の人に投げかけるのも奇妙ですけどね。それは40代以上の人に投げかけるべき疑問ではないかと思います。

将来重視型の堅実な人生設計をしている人ほど、そして若い人ほど、今そこにある機会損失には気付きにくい、そんな傾向があるような気がしています。人生の残り時間が減ってくると嫌でも気付いてしまいますからね。

p.52
お金の目的は後から決めることもできるのです。今でなくとも、いずれ必要になる時が来るでしょう。
そうですね。
私が29歳のときも、何のために蓄財しているのかはまだ決めていませんでした。早期リタイアという目的を意識していたのは、現役最後の5年間ぐらいのものです。つまり35歳あたりまでは、何に使うかを決めないままとりあえず貯めていただけでした。そうやって漫然と積み上げてきた資産が、今こうしてリタイア生活のために有効に使われているわけです。結果論になってしまいますが、早期リタイアなんて眼中に無かった頃からお金を貯める習慣が身に付いてたのは良かったと思います。

(つづく)

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2017年01月10日

『29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた』 ITTIN (著) その1



図書館で予約して忘れた頃に回ってきました。著者はこちらのブログでお馴染みのITTINさんです。以前からブログは拝読しているのでほぼ違和感なく読めました。

p.41
現金と預貯金だけで資産を持っている状態、つまり「何もしない」という選択をした状態は、言うなれば「資産の全てを日本円に全力で一括投資をしている状態」のように私には思えました。
同意。
日本円や日本国債への投資は決してノーリスクではないのですが、それらは一般に「無リスク資産」などと呼ばれているので誤解している人も少なくないと思います。

日本円に限らず現預金の何が怖いかというと、政府の通貨政策、金融政策のさじ加減ひとつで価値をコントロールされてしまうことです。理論的には、銀行預金の金利が市場原理の下で完全に自由に決まるのであれば預金金利もインフレ率に追従するはずですが、いま目の前でアベノミクスのマイナス金利政策が行われている例があるように、実際には政府が介入して市場を歪め、金利を誘導したりすることが行われやすいのです。通貨が持つこの性質は非常に気持ち悪く、長期保有するには向いていない資産クラスだと思います。

p.43
私は世界分散投資をしています。
世界中の株式、世界中の債券、世界中の不動産(REIT=不動産投資信託)、そして日本円。
(中略)
世界のどこかで何かが起きても、私の資産が守れるようにです。
同じく。
現預金以外の資産クラスであれば、政府の介入によって価値がコントロールされることは起こりにくく、市場原理の下で適正な価格が形成されやすくなります。

そして、株式という資産クラスを持つと決めたら、世界中のすべての株式に分散する市場ポートフォリオが最も合理的な選択となります。もっとも、すべての株式と言っても限界があるのでそれに近いもので十分なのですが。

関連ツイート:

(つづく)

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2016年12月20日

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)



アマゾンのレビューでは非常に評価が高い本です。
しかし、リタイア後は勿論のこと、会社員時代にも対人関係であれこれ悩んだ記憶が無い私にとっては、全くミスマッチな内容の本でした。

こういう悩みならこう考えればいい、という示唆に富んでいるらしいのですが、どれもこれもピンとこないものばかりで、逆になぜそんな回りくどい思考法で解決しようとするのか分かりませんでした。もっとシンプルに、人は人、自分は自分、という考え方では解決できないのだろうかと、謎が深まるばかり。

こんな複雑な思考法を取り入れないと悩みが解決しない人たちも少なくない事を、アマゾンのレビューを見て知ったのが唯一の収穫でした。

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2016年06月11日

『ロートレック荘事件』 筒井 康隆 (著)



昔から小説はほとんど読まないのですが、たまには頭の体操にミステリーものを読むのも悪く無いですね。

終盤の種明かしまで辿り着いたとき、「えっ?」ってなりました。作者が仕組んだ叙述トリックにこれほど綺麗に引っかかるなんて、なんて素直な読者なんでしょう。(笑)

思い込みって怖いですね。

読んでみようと思った方は、ネタバレしてしまうと全く面白くないのでアマゾンのレビューなどは先に読まないほうがいいでしょう。疑り深く読むより気持ちよく騙されることをお勧めします。

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2015年11月29日

『20代で隠居 週休5日の快適生活』 大原扁理 (著) その9



p.198
 ある程度の貯金があってこそ、隠居も屈託なく楽しめるってもんです。
 基本的には明日死んでもいいように生きるけど、死ななかったときのためにもしっかり蓄えておきたいところ。
「ある程度の貯金」とは、半年分の生活費のようです。(p.197より)
私の場合のそれは半世紀分の生活費なので程度の差は大きいものの、人生の長短両面に備えようとする基本スタンスは同じです。

 では、将来の不安とどう向き合うか。
 向き合いません。
 これは、やるべきこともやらないという意味ではなく、必要以上に心配してもしょうがない、ということです。
分かります。
不安という感情と真正面から向き合ってしまうと、不安の原因を解消することを際限なく要求されます。そんな要求を全部聞いていたらきりがないんですよね。あらゆる不安を解消することが人生の目的みたいな、奇妙な生き方になってしまいます。

では、まともに向き合わずにどうするのかと言えば、私はこんな風に考えています。
老後不安をどう考えるか
『未来の働き方を考えよう』 ちきりん(著) その1

p.202
 寝るも起きるも、遊ぶのも働くのも、全部の決定権が自分にある生活です。
 これほどおもしろいことはありません。
同感です。
まさに自由そのもの。理想的な状態と言えるでしょう。

たまに、全てが自由だとかえって困惑する、みたいなことを言う人がいるのですが、そういう人は自分にとって不要だと思う決定権を手放すなり他者に委ねるなり、それこそ自由に処分すればいいだけかと。個人が不自由を求めるのもまた自由ですから。

つまり、自由という概念は、自由を求める人々だけでなく、自由を求めない人々にとっても使い道がある最強のカード、オールマイティーです。なので、自分が自由を求めているのかそうではないのか、まだはっきりわかっていない段階でも、とりあえず自由の獲得を目標にライフプランを考えるのは悪くない戦略だと思います。

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2015年11月27日

『20代で隠居 週休5日の快適生活』 大原扁理 (著) その8



p.188
 介護事業所に支払われる介護報酬が約3%引き下げになるそうで、ただでさえ介護者たちは労働に見合わない薄給で働いているのに、さらに給料が減らされる可能性がある、という内容でした。
 あのー、介護って実際はほんとに重労働なんですけど、介護に対する社会の評価ってそんなもんなのか……と思うとやるせないです。
介護報酬なんて政府が懐具合に応じてテキトーに決めてるだけですから。決して、「介護報酬=社会の評価」では無いと思います。

介護業界で賃金が労働に見合わなかったり、常に需要過多で供給が追いつかなかったりするのは、政府の価格統制や参入規制によって市場メカニズムが破壊されているから、ということに尽きます。医療や保育の問題もすべてそれが原因です。要は、日本は資本主義の外見をしているけれども、その中に決して小さくない規模の社会主義経済圏を内包する不思議な国なんです。

政府が価格統制をやめ、介護サービスの売り手と買い手が自由な価格で取引できるようになって初めて、その価格が「社会の評価」と言えるのではないでしょうか。

p.190
 私は定年っていう考え方にも無理があると思います。
 十把一絡げに65歳で定年といったって、健康状態も能力も希望も人それぞれですよね。
同感です。
他人が決めた一定の年齢に達するまで働くというのは、自分の人生を生きている気がしません。
関連記事:リタイアに理由は必要か

p.190-191
 私だったら、今のペースで死ぬまで現役で働かせていただきたいです。
(中略)
 そんなわけで、私の場合は、毎日働くとしんどいし、かといってまったく働かず社会との関わりがなくなるのも不安なので、週2日ぐらい働くのがちょうどいいみたいです。
ここは私のライフプランとの明確な相違点ですね。労働を細く長くやるのか、太く短くやるのかの違いです。
私の場合は、週2日労働と言えども、それが一生続くとなると「しんどい」と感じますね。肉体的な疲労や拘束時間は問題ないかもしれませんが、労務提供義務を負うことの精神的な負担は、週5日でも週2日でも大差無いように思います。

p.195
 思うに、隠居者というのは、意識的に社会との懸け橋を最低限に抑えて生きていくことを心がけている人のこと、ではないでしょうか。
 世のしがらみを自ずから断ち切り、自分の世界へとひきこもること。
 つまり、過剰に建設された世間との懸け橋を封鎖しつつ、自分との懸け橋を建設するわけです。
 破壊ではなく封鎖、というところがミソです。
なるほど、これがただのフリーターとは異なる点だそうです。
私にもほぼ当てはまっているので、ネガティブなイメージを刷り込まれた「無職」ではなく「隠居者」を名乗ればいいかもしれませんね。「早期リタイア」も一般的には今いちピンと来ない言葉みたいなので。

(つづく?)

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2015年11月25日

『20代で隠居 週休5日の快適生活』 大原扁理 (著) その7



p.168
 この人たちの言う「自由」って、マネー資本主義社会の中だけの自由じゃん。
 お金がないと自由になれないなんて、超不自由!

 私がずっと知りたかったのは、お金がなくても自由になれる方法でした。
ここは本書で数少ない、同感じゃなかった箇所。
私の感想は逆で、お金があれば自由になれるなら、既に相当自由な社会だと思います。広い世界に目を向けると、お金があっても自由になれない人たちもいるということを、ちきりんさんの本を読んで知りました。

資本主義社会の外に出たら本当の自由があるはずだ、という思想の行き着く先は、それを試みてきた人類の歴史を見ればわかるように、自由とは程遠い社会でした。自由市場の存在を前提とする資本主義は、もともと個人の自由との親和性が非常に高いのです。結局、資本主義社会の様々なメリットを賢く利用し尽くすことが、個人がその短い人生の中で自由を獲得する最短コースではないかと思います。

関連ツイート。

(つづく?)

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