2017年07月06日

海外生活ネガティブ・キャンペーンでもやってるのかな

前回前々回取り上げた記事も海外生活へのネガティブ成分多めでうんざりしましたが、さらに露骨なのがありました。
「世界一の屋台街」(米CNN、2016年)として知られるタイの首都バンコクから屋台が消える――。今年末までに、衛生と秩序の両面から、バンコク首都圏庁(BMA)がバンコクの主要な道路から食べ物を販売する露天商を退去させると発表した。
jbpress.ismedia.jp
確かに物価は上がっているのでしょうが、いくらなんでも誇張しすぎでは…。しかしツイッターの反応を見るとなぜか信じきっている人が多数。そんなメディア・リテラシーで大丈夫?

バンコクでもお馴染みの和風居酒屋や和食レストランでも、お酒が入ると1人当たり平均、2000〜3000バーツ(約7000円から約1万円)もする。

日本では“飲食店の二極化”で激安傾向がさらに進む中、「日本より高くなってしまった」(日本人リタイア高齢者、日系企業駐在員)というのが実情だ。
海外の和食レストランと日本の激安チェーン店を比較して「日本より高くなってしまった」とか何の冗談? 日本より物価の高い国なんて数えるほどしかないのに、タイがその一つとかあり得ないです。現地の生の声を聞いてみましょう。

真実を知るにはもちろん実際に現地へ行ってみるのが一番ですが、それができない場合はせめて現地にいる人、現地に行ったことがある人の声を直接聞くようにしたいですね。今の時代はマスメディアを介することなくそれができるのですから。

新聞や雑誌などの旧メディアならともかく、ネット上においてさえも今だに職業ライターが会社の権威を笠に着て発信する記事の方を選好したり信用したりするのは、非常にもったいないことです。やはり日本は権威主義的価値観が根強いからでしょうか。

私の感覚では、職業ライターが生活のために書いている記事よりも、個人が趣味で書いているブログやツイートの方が、遥かに信憑性が高いと思います。たとえば海外の物価なら、実際に世界各国を放浪しているしんさんのツイートが秀逸です。
ちなみに私も海外生活の可能性は常に視野に入ってますが、あくまでも株価が暴落してリタイア資金がショートしそうになった場合のセーフティーネットの一つという位置付けです。先人たちのお陰で、日本より物価の安い国がまだまだ沢山あることを知り、たいへん助かっています。

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月02日

早期リタイアは「贅沢」なのか?

前回取り上げた記事の後半部分です。
今すぐに会社を辞めて、一生のんびりと暮らしたい。だが完全にリタイアする金はない。そんな人が選ぶのが、物価の安い東南アジアでの暮らしだ。
www.mag2.com
2000年の半ば頃、「タイで外こもりをしよう」と煽っていた人物がいた。外こもりに関しての著書も出していた人物だ。
これは安田誠さんのことでしょうか。
関連記事:
皮肉にも出版直後に著者の安田誠氏が殺害されたことで、ちょっとした人気本になっているようです。そういう不純な(?)人気を差…
koutou-yumin.seesaa.net
この人はタイで暮らす他人の金までFXで運用して吹き飛ばして、怒り狂った2人の男に殺された。
殺人の動機は怨恨でしたか。てっきり安田氏の資産を狙った犯行だと思ってましたが。

アーリーリタイアして「東南アジアで暮らしながらFXで金を稼ぐ」というアイデアは多くの働きたくない30代、40代を惹きつけたが、そのほとんどは成功していない。
そりゃそうでしょうね。FXやデイトレのようなゼロサムゲームで金を稼げると考えるほうがどうかしています。

2011年7月7日の朝日新聞は、現地の妻に現金も貴金属もすべて持ち逃げされ、不動産は借金の担保として入れられて取られた49歳のアーリーリタイアした日本人男性を取り上げていた。

彼は充分な資産があったが、何もしないうちにフィリピン妻に一切合切を持ち去られてしまったのだ。
充分な資産がある日本人男性が現地で妻を娶ってしまう…。これをカモネギ行為と呼ばずして何と呼びましょう。孤独耐性の低い人は、この男性を反面教師にして自分のトラップ回避術を磨けばいいんじゃないですかね。

男性に限らず、日本ではサッパリだった人が海外に出ると急に異性にモテたりする現象は、明白な危険信号です。

資本主義の社会の中で「稼ぐのを止める」というのは、よほどの資産がない限りは許されない贅沢であると考えるべきだ。
いやいや、そうやって無駄にハードルを上げなくてもいいのでは…。泳ぐのをやめると死ぬマグロじゃあるまいし。

生涯支出を上回る資産を先に稼いでしまえば、誰でも「稼ぐのを止める」ことは可能です。資本主義社会では許されないというのも真逆で、私有財産権が尊重される資本主義だからこそ、過去の稼ぎの一部を保存しておいてあとで使うこともできるのです。共産主義社会で同じことができるとは思えません。

第一、必要な分だけ稼ぐ生き方を「贅沢」と形容するのは、贅沢の意味を履き違えていると思います。
ぜいたく【贅沢】とは。意味や解説、類語。[名・形動](スル)1 必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。また、そのさま。「贅沢を尽くす」「贅沢な暮らし」「布地を贅沢に使った服」「たまには贅沢したい」2 限度や、ふさわしい程度をこえること。また、そのさま。「贅沢を言えばきりがない」「贅沢な望み」[派生]ぜいたくさ[名]ぜいたくざんまい【贅沢三昧】贅沢のしほうだいをすること。「贅沢三昧に暮らす」ぜいた... - goo国語辞書は27万語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。
dictionary.goo.ne.jp
1 必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。また、そのさま。
必要な程度をこえてもまだ金を稼ぐのを止めない生き方の方こそ「贅沢」なんです。必要以上に金銭や物を使わない節約系早期リタイアは、その対極に位置しています。

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(2) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

そのリタイア失敗はメンタルの問題?

MONEY VOICEとかいうサイトにこんな記事がありました。
今すぐに会社を辞めて、一生のんびりと暮らしたい。だが完全にリタイアする金はない。そんな人が選ぶのが、物価の安い東南アジアでの暮らしだ。
www.mag2.com
たしかに数多くのリタイア事例の中にはこういう失敗例もあることは事実なんでしょう。成功例だけでなく失敗例も事実として知っておいて損はないと思います。

しかしこの記事では失敗例を針小棒大に一般化し、凡人がリタイアを志向すること自体が間違っているとでも言いたげな論調に終始しているので、大きな違和感があります。

人々がアーリーリタイア組を羨ましいと思っても、自分がそれを実行できないのは、「リタイアする金がない」ということに尽きる。
そう、これは正しい。
そこで思考停止せずに、「リタイアする金がある」と言える状態になるためにはどうすればいいのか、前向きに考えればいいのです。

いくらあればアーリーリタイアできるのかは人によって違う。自分が今何歳なのか、家族がいるのか、リタイア後にどんな生活をしたいのかで、まったく違ってくる。
これも正しい。
人それぞれに異なるであろう必要資産額を他人と比較しあうのは無意味です。関連記事:
読者の方から次のような質問のメールをいただきました。遊民さんは、何歳で、幾らの資産を持って早期リタイアを成し遂げたのですか?また月々の生活費の内訳や一日のタイムスケジュール等、可能でしたら今後の参考にしたいと思いますので、ご教授の程よろしくお願いします。おそらく他の読者の方も知りたいと思われる事をズバリ聞かれてしまいました。 ご存知の通り、当ブログでは具体的な資産額や生…
koutou-yumin.seesaa.net

しかしその直後に、
ただ年間300万円程度の生活を延々と続けるのであれば、1億円程度あれば何歳でアーリーリタイアしても問題ないと一般的には言える。
結局300万円、1億円といった絶対額を持ち出してきて「問題ないと一般的には言える」と書いてあって、なんでやねんとツッコミを入れるしかありません。

「仕事もしないでのんびり暮らす」ことの、本当の怖さ

東南アジアでは、1000万円や2000万円程度の貯えでアーリーリタイアする人たちも多い。タイでもフィリピンでも、そうした人たちが大勢いる。しかし、ほとんどが10年どころかほんの数年ももたないことがよく知られている。

アーリーリタイアは表面的には幸せに見えるのだが、資金が足りないアーリーリタイアの場合、精神的にどんどん追い込まれていくのである。特に海外アーリーリタイア組はそうだ。
「資金が足りないアーリーリタイア」ってしれっと書いてますが、前述の「リタイアする金がない」(本来はリタイアできないはずの)人がリタイアしている事例がここで唐突に登場します。リタイアする前から資金が足りないことがわかっているのなら破綻は必至であって、「精神的に」ではなく「物質的に」追い込まれてますよ既に。

彼らの失敗の原因は海外のせいでもなければメンタルの問題でもなく、ましてや「仕事もしないでのんびり暮らすことの本当の怖さ」でもなんでもありません。ただ「リタイアする金がない」ことに尽きます。

すべてのアーリーリタイア組に言えるのは、貯金を取り崩して生きることに対する底なしの不安感や焦燥感である。
この文脈でこれを書くってことは、「貯金を取り崩して生きる」=「資金が足りないアーリーリタイア」みたいな決めつけ、先入観があるように見えるのですが…。それとこれとは別です。

計算した結果資金が足りているなら「物質的」には問題ありません。それでも貯金を取り崩して生きていくことに不安が付き纏う場合に初めて「精神的」な問題へと切り分けられます。

ここでどうしてもメンタル面を克服できない人は不労所得とやらの獲得に精を出すことになるわけですが、私の場合は不安耐性が高いせいか、「不労所得?なにそれおいしいの?」状態で何の問題も無くリタイア生活を送っております。関連記事:
世の中には「不労所得でリタイアしよう!」みたいな怪しい話がそこら中に転がっていて、リタイアするためには労働所得の代わりに「不労所得」というものを手に入れることが必須であるかのように思われているかもしれません。 しかし、リタイア後の生活費をすべて不労所得で賄う必要はありません。 資産の取り崩しで賄っても一向に構わないのです。むしろ、その方が有利です。 なぜなら、「不労所得」はその全額が所得税の対…
koutou-yumin.seesaa.net

長くなってきたので続きは次回。

この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

「ザ・ノンフィクション 会社と家族にサヨナラ…ニートの先の幸せ 後編」



前編に引き続き良い感じです。
全体的に見てphaさんよりも小林銅蟲さんの方が主役でした。

ギークハウス、遊びに行くだけなら面白そうですが、あそこに住みたいとは思わないですね。人も物も多すぎて狭苦しいのが私には無理です。せっかくの引っ越しの機会に断捨離すればよかったのに…。

彼らは最早ニートではないとか、ニートの定義にこだわっている人もいるようですが、そこは重要なポイントじゃありません。タイトルもニートの「先の」幸せですから。

彼らのように会社や家族に縛られることなく各自の幸せを追求する生き方も普通に存在するという事実が、テレビという旧来のメディアに乗って伝えられたのは良かったと思います。放送が関東ローカルなのがもったいないぐらいです。

今回のシリーズは放送内容そのものよりも、放送を見た人たちの反応の方が興味深いものでした。こうも評価が二分するとは思ってもみませんでしたので。

ツイッターには相変わらずネガコメが溢れていますが、ポジティブなコメントも少なくはありません。わざわざネガコメだけを抜粋しているまとめサイトには悪意しか感じないですね。

共感したツイートを抜粋しておきます。








この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月23日

それ、「押し付け」でも何でもないから

ダイヤモンド・オンラインの記事より。
結婚宣言をしたことで、ファンから壮絶なバッシングを受けているNMB48の須藤凜々花さん。日本のアイドルは伝統的に恋愛を謳歌することが認められないが、これは世界的に見て特異な文化だ。なぜこんなことになっているのだろうか?
diamond.jp
芸能ニュースには疎いのですが、ツイッターのTLを眺めていると嫌でもこういう記事が目に入ってきます。アイドルがやらかしたことが話題になっているようですね。

無駄に長い記事を簡潔にまとめると、「禁欲を押し付ける」ファンの方が異常なのであり、アイドルは異常者たちの犠牲者なんだそうです。

いやいや、それはおかしいでしょ。

そもそもファンを含めて禁欲を「押し付け」ている人はどこにもいません。アイドルグループに加入するときの契約(雇用なのか業務委託なのか知りませんけど)の条件の一つに恋愛禁止条項があって、契約当事者双方が合意の上で契約が成立しているわけで。

気に入らなければ契約しないのも自由、禁止条項を外すように個別に交渉するのも自由、恋愛もできないAKBなんか脱退してソロで活動したり、恋愛自由を謳うアイドルグループを結成するのも自由です。数多の選択肢がある中で、禁止条項付きの契約を自ら選択したのです。当事者の契約違反の責任を棚に上げて、周囲からの「押し付け」のせいでこうなったと主張するのは無理筋というものでしょう。

この記事に限らず、「押し付け」や「強いる」のような強制を意味する言葉が、全く強制のないところで使われているのをよく見かけます。

たとえばこちらの連載タイトル。
ボクらは「貧困強制社会」を生きているの記事一覧。
toyokeizai.net
「貧困強制社会」と言いつつ、誰が何を「強制」しているのか意味不明な記事ばかりが並んでいます。

政府が国民に重税を強制しているせいで貧困になっているという意味ならその通りだと思うんですが、そのような問題提議ではなさそうです。

関連ツイート:


この記事に拍手する

人気ブログランキングへ
posted by 遊民 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


ブログパーツ