2017年01月14日

『29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた』 ITTIN (著) その3



p.84-85
 貯金のPDCAの「見直す」ということにおいて、大体何にいくら使っているのか、支出を大雑把にでも把握する必要があります。あくまでこの「支出を把握する」という目的を達成するための手段の一つが家計簿であるだけであって、方法は一つではなく家計簿でなくとも構いません。支出を把握しているなら家計簿など不要です。
 ただ、現実的に、記録をつけずに支出を把握できていることはまれです。
同意。
どんな人生設計をするにせよ、現在の自分の人生にかかるコストを知ることは最優先事項です。それすら面倒くさいのなら人生設計は不可能でしょう。ノープランで生きるのもその人の人生なので否定はしませんけど。

支出を把握する目的によって適切な手段も変わってくるので、「家計簿」という体裁にこだわらずに柔軟に考えたらいいですね。たとえば節約目的なら使途別に分けた普通の家計簿が適していますが、現在の資産残高でリタイア可能かどうか判断したいだけなら日付や使途さえ記入不要で、支出金額だけを淡々とスプレッドシートに入力していき、年末にsumを取るだけでも十分だったりします。収入の部も不要。こんなものを「家計簿」とは呼べないでしょうけど、目的には合致した手段です。

p.86
 参考までに私の家計簿のつけ方をお伝えしておくと、お店でもらうレシートやクレジット明細を取っておき、10日ごとにエクセル家計簿で集計して月末に締めるという、それなりに「めんどくさい」方法を採っています。
 大体自分の行動を思い出せるのがそれくらいで、10日程度の支出なら集計に時間も手間もかからず、かつ先述したPDCAの見直しにもちょうど良い間隔だからです。
 人にとっては「めんどくさい」作業かもしれませんが、私にとっては習慣化しているため苦ではありません。
なるほど。
私の場合、まだまだ現金払いしかできないことも多く残っているので、クレジットカードなどの明細はあてにせず、毎回きちんとレシートを受け取って、出来る限り当日中に家計簿に入力することを習慣化しています。レシートが無い支払いがある場合、少し先延ばしにするだけですぐに忘却しがちな記憶力しか無い私にはこの方法が合っています。確かにどんな付け方でも慣れてしまえばどうということはありませんね。

と言いつつ、家計簿をつけ始めたのは早期リタイアを意識し始めた35歳あたりからでしたけどね。年間支出額が分からないことにはリタイアに必要な資産額も分からないので、必要に迫られて始まった習慣です。ちなみにPDCAサイクルのようなプロセスを取り入れた経験は、今も昔もありません。

関連記事:
半年前、家計簿の付け方で取り上げたばかりのオンライン家計簿「ココマネ」が、12月25日でサービス終了となります。 【重要】ココマネ サービス終了のお知らせ|ネット家計簿ココマネ どうせなら31日まで使わせて欲しかったなあ。年の途中で家計簿切り替えると、年末の集計の手間が…
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(つづく)

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2017年01月12日

『29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた』 ITTIN (著) その2



p.50-51
「老後や貯金のために生きてるの?」
という、要は「若い時に貯金することが機会の損失になっている」ことを危惧する意見があります。「貯金」とは「機会損失」か?という疑問に対して、私は必ずしもそんなことはなかろうと考えています。
(中略)
貯金とは機会の損失ではなく、むしろ逆。人生の選択肢を広げる(機会を得る)手段であると考えています。
ここはちょっと違う気がして逆ではなくて両方、つまり貯金とは機会の損失であると同時に、機会の獲得でもあるんじゃないかと。若い時に稼いだけど支出をしなかったお金は、若い時の選択肢を狭めた分だけ将来の選択肢を広げていて、逆に若い時に多く使うタイプの人は将来の選択肢を犠牲にして現在の選択肢を広げている。このようなトレードオフの関係になっていると思います。たとえば20代で隠居した大原さんのように、将来重視型の人生設計とは対極的な選択をした人を思い浮かべると、トレードオフの関係がよく見えるかもしれません。

若い時にたくさん稼いで貯金することは、稼ぐために消費した時間や、使わなかったお金の分だけ若い時の機会損失になっているという指摘は、(もう若くない私にとっては残念な)事実でしょう。だからといって「老後や貯金のために生きてるの?」という疑問を、まだ余命の長い20代の人に投げかけるのも奇妙ですけどね。それは40代以上の人に投げかけるべき疑問ではないかと思います。

将来重視型の堅実な人生設計をしている人ほど、そして若い人ほど、今そこにある機会損失には気付きにくい、そんな傾向があるような気がしています。人生の残り時間が減ってくると嫌でも気付いてしまいますからね。

p.52
お金の目的は後から決めることもできるのです。今でなくとも、いずれ必要になる時が来るでしょう。
そうですね。
私が29歳のときも、何のために蓄財しているのかはまだ決めていませんでした。早期リタイアという目的を意識していたのは、現役最後の5年間ぐらいのものです。つまり35歳あたりまでは、何に使うかを決めないままとりあえず貯めていただけでした。そうやって漫然と積み上げてきた資産が、今こうしてリタイア生活のために有効に使われているわけです。結果論になってしまいますが、早期リタイアなんて眼中に無かった頃からお金を貯める習慣が身に付いてたのは良かったと思います。

(つづく)

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2017年01月10日

『29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた』 ITTIN (著) その1



図書館で予約して忘れた頃に回ってきました。著者はこちらのブログでお馴染みのITTINさんです。以前からブログは拝読しているのでほぼ違和感なく読めました。

p.41
現金と預貯金だけで資産を持っている状態、つまり「何もしない」という選択をした状態は、言うなれば「資産の全てを日本円に全力で一括投資をしている状態」のように私には思えました。
同意。
日本円や日本国債への投資は決してノーリスクではないのですが、それらは一般に「無リスク資産」などと呼ばれているので誤解している人も少なくないと思います。

日本円に限らず現預金の何が怖いかというと、政府の通貨政策、金融政策のさじ加減ひとつで価値をコントロールされてしまうことです。理論的には、銀行預金の金利が市場原理の下で完全に自由に決まるのであれば預金金利もインフレ率に追従するはずですが、いま目の前でアベノミクスのマイナス金利政策が行われている例があるように、実際には政府が介入して市場を歪め、金利を誘導したりすることが行われやすいのです。通貨が持つこの性質は非常に気持ち悪く、長期保有するには向いていない資産クラスだと思います。

p.43
私は世界分散投資をしています。
世界中の株式、世界中の債券、世界中の不動産(REIT=不動産投資信託)、そして日本円。
(中略)
世界のどこかで何かが起きても、私の資産が守れるようにです。
同じく。
現預金以外の資産クラスであれば、政府の介入によって価値がコントロールされることは起こりにくく、市場原理の下で適正な価格が形成されやすくなります。

そして、株式という資産クラスを持つと決めたら、世界中のすべての株式に分散する市場ポートフォリオが最も合理的な選択となります。もっとも、すべての株式と言っても限界があるのでそれに近いもので十分なのですが。

関連ツイート:

(つづく)

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2016年12月31日

2016年末の資産残高推移

年に一度の資産残高集計を済ませました。

資産残高推移2016.png

2016年の資産残高の変動は、JPYベース(青線)でマイナス1.7%、USDベース(赤線)でプラス1.1%となりました。株価も為替もそこそこ変動があったようですが、終わってみれば私の名目資産残高はほとんど変わらず。至って平穏な1年だったと言えるでしょう。最近は円安円安と騒がれているけど、1年前は1ドル120円だったので今年の方がまだ円高なんですよね。

年間支出は去年より11%増。明らかに資産過多の状態を解消すべく、財布の紐を緩め始めた結果だと思います。

リタイアした年である2007年からのデータを並べてみましょう。
2007年: +6.8%
2008年: -37.4%
2009年: +17.3%
2010年: -4.7% 年齢+ACR=77
2011年: -13.7% 年齢+ACR=76
2012年: +19.2% 年齢+ACR=89
2013年: +31.5% 年齢+ACR=106
2014年: +15.4% 年齢+ACR=120
2015年: -1.0% 年齢+ACR=126
2016年: -1.7% 年齢+ACR=118

ちなみに、私の余命をやや多めに40年と見積もった場合でも、人生の時間残高はこの1年で2.5%減少したことになります。お金が減るより速いペースで人生の残り時間が減少していることを実感せずにはいられません。

1年前の記事。
年に一度の残高集計の時期になりました。 去年の記事はこちら⇛2014年末の資産残高推移 今年の資産残高はJPYベース(青線)で−1.0%という結果になりました。 赤線はUSD換算した資産残高推移で、今年…
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2016年12月20日

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)



アマゾンのレビューでは非常に評価が高い本です。
しかし、リタイア後は勿論のこと、会社員時代にも対人関係であれこれ悩んだ記憶が無い私にとっては、全くミスマッチな内容の本でした。

こういう悩みならこう考えればいい、という示唆に富んでいるらしいのですが、どれもこれもピンとこないものばかりで、逆になぜそんな回りくどい思考法で解決しようとするのか分かりませんでした。もっとシンプルに、人は人、自分は自分、という考え方では解決できないのだろうかと、謎が深まるばかり。

こんな複雑な思考法を取り入れないと悩みが解決しない人たちも少なくない事を、アマゾンのレビューを見て知ったのが唯一の収穫でした。

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